
サジージュースの特徴といえば、サジーベリー特有の酸味や香りです。サジージュースの原料であるサジーベリーはいつ収穫され、どのようにジュースへ加工されているかご存じでしょうか?この記事では、サジーベリーの収穫時期やジュースに加工されるまでの工程について解説しています。
サジーベリーの収穫時期
200種類以上もの栄養素が含まれるサジーベリーは世界中のさまざまな地域に自生しており、なかでも内モンゴルで育つサジーベリーは11月~1月の寒さが厳しい時期に収穫されることで知られています。内モンゴルでサジーベリーが育つのは、標高が高く年間の降雨量がとても少ない場所です。
冬場の気温がマイナス40℃になることもあり、植物が自生するには厳しい環境ですが、内モンゴルの高地には11月~1月になるとたくさんのサジーベリーの果実が実ります。
サジーベリーの収穫方法
サジーベリーは、現地で仕事をする農家さんが手作業で収穫しています。収穫時期を迎えると、農家さんは山奥にあるサジーベリーの生息地へ向かい収穫を始めます。
極寒のなかでの作業になりますが、畑の作物が育たない冬場はサジーベリーの収穫が農家さんの大きな収入源です。収穫は手作業で一つひとつ丁寧に行われます。
サジーベリーの実のまわりにはたくさんの鋭いトゲがあり、実だけを摘み取ることは困難です。また、実がやわらかくつぶれやすいことから、枝ごと切り落として収穫します。
サジーベリーがジュースに加工されるまでの流れ
サジーベリーの実は、多くの工程を経てサジージュースに加工されます。サジージュースがどのようにしてつくられているのか、加工の流れをチェックしてみましょう、
1.冷凍状態で工場へ運ぶ
サジーベリーの収穫時期は真冬で気温が氷点下の時期にあたるため、実は自然に凍った状態で収穫されます。やわらかくデリケートなサジーベリーの実は、収穫後も冷凍状態を保ったまま加工工場へと運ばれるのが一般的です。
それにより、実が傷むことなく新鮮な状態でジュースに加工できます。
2.枝・葉・実を分別する
加工工場に運ばれたサジーベリーの実は冷凍で保管されますが、まだ枝や葉がついた状態です。工場では、最初に機械を使って枝と葉と実を分別します。
機械で枝と葉を取り除いたあとは、目視によって人の手で小さな枝を取り除いていく作業です。工場によっては、このあとさらに分別機にかけて、細かい枝まで念入りに除去します。
3.洗浄した実を選別する
枝から切り離されたサジーベリーの実は、汚れやゴミを落とすために洗浄されます。洗浄に使われる水は洗浄水ではなく、飲料水です。
洗浄が終わったら、次はサジーベリーの実を選別する工程です。ベルトコンベアにサジーベリーの実が並べられ、手作業で実にまぎれこんでいる雑物や傷んだ実を取り除き、状態のよい実だけを加工用として確保します。
4.ピューレに加工する
選別された質のよいサジーベリーの実は、果実を丸ごと裏ごしするピューレ製法でサジーピューレにされます。ジュースの加工でよく使われる製法は、水分を取り除いていちど濃縮させた原料に水分を加えてもとに戻す濃縮還元製法や原料に圧力をかけて搾汁した果汁をそのままジュースにする圧搾製法です。
それに対して、サジージュースにピューレ製法が採用されているのは、サジーベリーに含まれる栄養素を余すことなくジュースに入れ込むためです。ピューレ製法ではサジーベリーの実を果肉や果皮ごとすりつぶしてピューレ状にするため、果汁だけを搾る製法に比べて栄養価が高くなります。
サジーベリーの含有量が多いサジージュースを飲んだときに感じる濃厚なとろみや飲んだあとコップの底に残るザラザラとした小さな粒は、裏ごしされた果肉や果皮によるものです。ピューレ製法でサジージュースをつくることによって、サジーベリーの実をそのまま食べているかのようなおいしさを実現しています。
5.分離機にかける
ピューレ状にされたサジーベリーにはごく小さな異物が混ざっているため、分離機にかけて除去します。この工程で、サジーベリーは不純物のない濃厚なオレンジ色の100%サジーピューレになります。不純物が取り除かれたサジーピューレは、きめ細かくなめらかな質感です。
6.殺菌する
サジージュースは保存料が使われていない製品が多く、高温瞬間殺菌することで保存性と安全性を高めています。サジーベリーに含まれるビタミンCは熱に弱い成分といわれていますが、高温瞬間殺菌の工程を経ても、ビタミンCの含有量は大きく減少しないことがわかっています。
7.検査を行う
殺菌されたサジーピューレは、食品検査を受けます。消費者に安全な製品を届けるため、有害物検査や成分分析検査など複数の品質検査が行われます。
有害物検査は、製品の安全性を確認する目的で実施される検査です。食品には意図的な有害物質の混入だけでなく、カビ毒や水銀、貝毒のように自然環境のなかで生物濃縮によって毒素が蓄積される場合があります。
そのような有害物質汚染から消費者を守るために、加工過程で徹底した検査が行われています。
8.包装して輸送する
検査に合格したサジーピューレは、真空アルミ包装に充填されます。アルミ包装のメリットは光や湿気、熱、酸素をとおさず、中身の劣化を防いで高い品質を維持できることです。
また、真空パックにすることで酸化や乾燥を防ぎ、サジーピューレの鮮度を保ちます。真空アルミ包装されたサジーピューレは強度の高いドラム缶に入れられ、空輸または船便で日本へと輸送されます。
日本での検査を経て製品化
日本に到着したサジーピューレは、そのままでは製品として販売できません。輸入関連の検疫検査をクリアしてから工場で充填殺菌し、再び成分分析検査などいくつかの検査を行い、それからビンに詰められ製品化に至ります。
まとめ
極寒の冬に収穫時期を迎えるサジーベリーは、たくさんの工程や検査を経て、ようやく日本でサジージュースとして販売されます。サジージュースの栄養価が高い理由は、果実と果皮をそのまま裏ごしするピューレ製法でつくられているためです。豊富な種類の栄養素が含まれたサジージュースを、毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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数々の検査によって品質管理が徹底され、原料にも製造過程にもこだわりが現れているため、初めての方にこそおすすめしたいサジージュースです。