サジーはさまざまな栄養素が含まれており、美容目的や疲労回復、鉄分不足を補えるなどと日本でも注目が集まっています。SNSでインフルエンサーが紹介しているのを見て興味があるという方もいるのではないでしょうか。栄養満点のサジーですが、酸味が強いため胃に負担がかかるかしれません。上手なサジーの摂り入れ方についてご紹介します。
サジーによる胃痛や胃もたれの原因
サジーの豊富な栄養素を摂取することで、疲れた体を何とかしたいという方もいるでしょう。しかし、無理に飲むと胃にダメージを受けてしまうかもしれません。サジーの特徴を知っておくことで胃痛や胃もたれを防ぎましょう。
サジーの特徴
サジーはユーラシア原産のグミ科の植物です。標高が高いところや寒暖差が激しいところでも育つ強い植物で、ほかの植物が枯れてしまうような環境でも冬を越すような強さをもっており、その小さな実には栄養が凝縮されています。
サジーは鉄分やビタミン、ミネラルが豊富なので摂取することで鉄分不足の解消、疲労回復、美容効果などが期待できますが、日本で多く普及しているサジージュースはストレートジュース、もしくはストレートジュースに近いものが多くそのまま飲むとかなり酸味を感じます。
そのため、そのまま飲むと胃に不調が現れてしまうかもしれません。胃が弱い方は飲み方に注意が必要です。
胃もたれ、胃痛とはどんな状態を指すのか
胃もたれや胃痛は頭痛や歯痛、外傷などのようにはっきり原因や痛い場所がわかりにくいものです。そのため、今の状態が胃もたれや胃痛だとわからない方もいます。
胃もたれの症状としては何だか食欲がない、胃がムカムカする、重く感じる、吐き気がするなどといった症状があれば胃もたれかもしれません。飲みすぎや食べ過ぎで胃もたれを起こしている場合は時間がたてば落ち着くことが多いですが、症状が落ち着かないような慢性的な胃もたれは胃腸に負担がかかっている可能性があります。
胃痛は胃がシクシクと痛む、キリキリと痛むなど痛みを感じる状態です。胃の粘膜が傷ついて胃痛が発生している可能性があります。サジーは栄養豊富ですが、リンゴ酸が豊富に含まれており酸性度が高く、それが胃に負担をかけてしまうことがあります。
胃があまり強くない方、サジーを原液で飲んでいたらなんだか胃に違和感がある方などは、サジーを工夫して摂取することで胃への負担を軽くしましょう。
胃の不調を避けるためのサジーの適切な摂取方法
健康を意識してサジーを摂取したのに、胃が不調になってしまっては本末転倒です。上手にサジーを取り入れていきましょう。
摂取量を守る
栄養不足が気になる、疲れをとりたいからといって推奨摂取量より多くサジーを摂取するのはやめておきましょう。量が多ければ胃に負担がかかりやすくなります。
また、水溶性ビタミンは水に溶けやすいため、尿などから体外へ排出されていくので多量に飲んでもあまり意味がありません。そのため、サジーは多量に摂取するのではなく、朝晩に少しずつ飲むといった摂取方法がよいでしょう。
原液で飲まない
サジージュースは原液でも飲めます。大さじ2杯程度の量なので忙しい朝などは原液でサッと飲めるのがよいという方もいるでしょう。しかし、原液だと胃に負担がかかりやすいため、何かで薄めて飲むのがおすすめです。また、空腹時にサジーだけを飲むと胃が荒れやすくなるので気をつけましょう。
簡単なのは水や白湯で薄めて飲む方法。また、空腹を避けるため、食事といっしょに飲むのがよいでしょう。オレンジジュースや野菜ジュースなどと混ぜて飲むと甘みが感じられるので飲みやすくなります。牛乳に混ぜると酸味がマイルドになるほか、胃酸の刺激から胃を守れます。胃が疲れているときはホットにして飲むのもおすすめです。
胃の不快感に対処するためのヒント
胃があまり強くないけれど、サジーを飲みたいという方は気をつけながら飲みましょう。胃に不調を感じる時は適切に対処が必要です。
摂取をいったん控える
サジーの高い酸性度以外にも、胃が荒れる原因はほかにもあります。暴飲暴食、ストレスなどで胃が荒れてしまっている時に、早く元気になりたいからといって酸性度の高いサジーを飲んでしまうとさらに胃が荒れてしまうかもしれません。胃の調子がよくない時は無理にサジーを摂取せず、まずは胃の調子をしっかり整えるようにしましょう。
生活習慣を整える
胃を健康に保つには食生活を整える、サジーの摂取を控える以外にも生活習慣を整えることも大切です。暴飲暴食を控える、食事の時間を規則正しくする、睡眠をしっかりとる、運動をするなどして自律神経を整えましょう。また胃もたれ、胃痛がひどい時には市販薬の使用、病院に行くといった対処法も考えましょう。
まとめ
サジーはビタミンや鉄分などが豊富に含まれているので、日々の栄養不足や栄養の偏りを解消したい場合に活用してみたいとい方も多いのではないでしょうか。
しかし、サジージュースはリンゴ酸を豊富に含んでおり酸味が強く、原液を空腹時に飲むと胃に負担がかかって胃もたれや胃痛の原因になってしまう可能性があります。そのため、サジーを摂取する際は何かと混ぜて飲む、空腹時は避けて食事といっしょに飲む、胃の調子がよくない時は無理に飲まないなどして、胃に負担をかけないでうまくサジーを摂取するようにしましょう。
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